国立予防衛生研究所旧庁舎沿革

  戦後我が国の衛生状態は極度に悪化し、感染症の発生は極めて多く、特に、結核、 性病、寄生虫症等の蔓延が著しかった。そこで、厚生省は感染症の予防、治療等に関し、 厚生行政に直結する総合的医学研究を行う機関として、昭和22年5月21日厚生省所管の予防衛生研究所を東京大学付属伝染病研究所(現在の東大医科学研究所)庁舎内に設置し、研究、 検定及び試験製造の3部並びに庶務課を置き業務を開始した。昭和30年3月には、 品川区上大崎の元海軍大学校跡地に移転した。
 平成4年7月1日、 国立予防衛生研究所のあり方に関する答申(昭和59年8月25日) 等に基づいて研究部門と検定部門を明確に分離する等、組織の全面的見直しによる改定を実施し、同年10月には国立予防衛生研究所、国立健康・栄養研究所、国立医療・病院管理研究所と合同の厚生省戸山研究庁舎に移転した。
 以来、上大崎庁舎は封置され、現在に至っている。最近、住都公団によるマンション建設の計画が持ち上がり、防災公園化と土壌検査を求めて、住民運動が起こっている。


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